エルマのだいぼうけん 1わ
ここはサンゴがいっぱいの海の近くのどうくつ。
海の生き物たちが気ままにくらしています。
レッドエルマのエルマもその中のいっぴきで、ともだちのシオラバといっしょにどうくつの中を歩き回ってあそんでいます。
あるあたたかい春の日、エルマとシオラバがどうくつの中を歩いていると、星の形をした何かがおちているのを見つけました。
よく見ると、頭につけるヘアピンのようで、たまにどうくつの中の石やコケの光がヘアピンに当たってきらきら光るのがきれいでした。
このどうくつではよくシオラバがごみを拾っておそうじしてくれるので、エルマはこうした落とし物を見るのははじめてでした。
じぶんの体ととにた形をしているヘアピンがエルマは気に入ったようで、じぶんの家にもちかえることにしました。
その日はいつもとはちがう、わくわくしたきもちのままエルマはお休みするのでした。
エルマのだいぼうけん 3わ
日ざしがつよい夏のある日。
海の生き物たちもあったかくなる海の中で元気にくらしています。
エルマとともだちのシオラバは、いっしょにどうくつから外の海にお出かけをしています。
この間ブルーエルマからニンゲンのことばが分かるエルマいちぞくがいる話をきいて、海のそこを歩いてますが
どこにいけば会えるのかはよく分かっていません。
そこでエルマは行くさきざきで会った海の生き物たちに話をきいて、進んでいこうとかんがえました。
しばらく歩いたところで、少しよごれた海からやってきたパープルエルマと出会いました。
そこでエルマは、ひとまずおいしいご飯について教えてもらいました。
ヘアピンの文字もだいじですが、ふだんのご飯もだいじなエルマとともだちのシオラバ。
ゆっくりあわてず、気ながにお出かけをつづけるのでした。
エルマのだいぼうけん 2わ
雨がよくふる夏のある日。
海の生き物たちは元気いっぱい、エルマもいつもいじょうに走っています。
いぜんもち帰ったヘアピンは家のまんなかにかざっていて、向きを変えたりしてながめて楽しんでいます。
ある日、エルマがヘアピンをうごかした時に、ヘアピンのはしにニンゲンの文字のようなものが見えました。
エルマは文字にきょうみしんしん、家の外に出てわちゃわちゃしはじめました。
するとぐうぜん、冷たい海からやってきたさむい物が平気なブルーエルマと出会いました。
二匹はどうくつの中をわちゃわちゃしてお話をしました。(エルマのいちぞくはわちゃわちゃすることでコミュニケーションを取ります)
ブルーエルマから、ニンゲンのことばが分かるエルマいちぞくがいるというの話をきき、エルマはヘアピンの文字について知りたいと思いました。
おやつをまとめて、お出かけのじゅんびです!