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モロクとコモドとを隔てる砂漠には、打ち捨てられた砦がある。
かつて砂漠の民は、度重なる侵略者への備えとして、この要塞を築き上げた。
時が移り西の地が拓かれると、彼らは洞窟の民となりコモドを成した。
在りし日の繁栄から300年。
今や異形が闊歩するこの地では、脛に傷を持つ者がわずかに息を潜めるのみ。
砂漠の民が築いたその砦は今、彼らの名を採ってサンダルマン要塞跡と呼ばれている。
