元でんぱ組“最上もが”のゲームに救われた実話──5アカ3PCを両手両足で操作するほどだった彼女がネトゲを引退し、異世界転生を考えた末に復帰するまでタレント、女優、そしてモデルとして幅広く活躍中している最上もがには、知られざるもうひとつの顔がある。彼女は「2垢2PCで12キャラを操るアークビショップ」なのだ。と言われても多くの読者は「??」と戸惑うばかりだと思うので、順を追って説明していこう。最上さんは女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」(以下、でんぱ組)の元メンバーで、2017年に同グループを脱退した。でんぱ組のメンバーは全員がそれぞれ得意とする“ヲタク”のジャンルを持っており、最上さんはそれがネットゲームだった。最上さんが中学時代から韓国グラビティ社の手がけるMMORPG『ラグナロクオンライン』(以下、『RO』)にのめり込んでいたことは界隈で有名だが、そのガチ度が再度注目されるようになったのは、2017年11月に放送されたTV番組『今夜くらべてみました』がきっかけだ。この番組では最上さんの私生活がVTRで紹介されたのだが、そこに映し出されたのは、すっぴんかつ無表情で延々とノートパソコンに向かう彼女の姿だった。その様子がSNSを中心に拡散し、オンラインゲーム好きの看板に偽りなしとして大きな話題となった。だが最上さんがこれまでどのようなゲームに触れ、どのように『RO』を遊び、人生にどのような影響を受けてきたのか──そういったことは、じつのところあまり語られていない。なぜなら、それはいままで最上さんにフォーカスした媒体の中に、ゲームメディアがなかったからだ。そこで今回、電ファミニコゲーマーは、最上さんにインタビューを実施。今回彼女から語られた、彼女の持つ熱量に関するエピソードは、我々の想像をはるかに超えていたことをまずお伝えしておこう。電ファミニコゲーマーでは、これまでにもネットゲームの可能性を伝えてきたが、彼女の話はまた別の角度から見たネットゲームの魅力と可能性だった。それでは「アークビショップ最上もがが、いかにしてゲームに救われたか」という実話をお届けしよう。
電ファミニコゲーマー